もふ.の日記

文鳥の感情を読み取りたい人間

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1週間程前、私は里親から小さな小さな雛をお迎えした。

背中や頭が禿げていて、まだまだこれから成長すると分かる子だ。嬉しくて心がふわふわに溶けてしまいそうで、たまらなくだらしない顔になる。

文鳥は寒がりで、よくご飯を食べた。お腹がすく度に、私を小さな声で呼ぶ。ぴ、ぴ、と何度も呼んだ。私はそれに応えるようにはーい、と返事をした。こんなにも可愛い生き物がいるのか、いやいてもうちの子は世界で1番に可愛くなる運命だったろう。手に乗せて、挿し餌をする時大きな口を開ける。小さな嘴をあまりにも大きく開けるもんだから、何度も何度も餌を与えられるのが嬉しくて更にだらしない顔になってしまう。

お迎えして3日、すこしプスプスという鼻息が聞こえ始めた。ネットで調べると、トリコモナスというものが見つかる。それではないか?と不安でたまらなくなった。トリコモナスでの死亡例が多々あるためであった。不安になった為、鳥も見てくれる動物病院へ足を運ぶことにした。

便の検査をしてもらったところ、大丈夫だよと言われてまずは安心した。このふわふわの結晶が、元気でいてくれるならそれで良いと思った。